競馬を始めたばかりのとき、「まず何を覚えればいいの?」と迷う人は多いのではないでしょうか。

馬券の種類、オッズ、競馬新聞、パドック、血統、調教……。競馬には覚えることが多く、YouTubeにも初心者向けの解説動画が数多くあります。

では、実際の初心者向け競馬動画では、何から教えているのでしょうか。

今回は、YouTube上で公開されている競馬初心者・入門者向けの20本の動画を調査し、それぞれで中心的に扱われているテーマを分類しました。

その結果、最も多かったのは馬券の種類・買い方で5本(25%)。一方、競馬場の歩き方、競馬新聞、パドック、血統、調教など、「馬券を買った後に競馬をどう見るか」を教える動画も幅広く存在することが分かりました。

競馬初心者向けYouTube20本の調査方法

今回の調査では、2026年9月10日時点でYouTube上に公開されており、次のいずれかに該当する動画を対象としました。

  • タイトル・説明欄で「競馬初心者」「初心者向け」「競馬入門」などを明記している
  • 競馬を始めたばかりの人に向けて基本事項を解説している
  • 馬券、競馬新聞、パドック、血統、調教などを基礎から説明している

単なるレース予想動画は除外し、「見れば何か一つ競馬の仕組みや見方を学べる動画」を選びました。

また、一つの動画が複数テーマを扱う場合もありますが、集計では動画の中心となるテーマを一つだけ採用しています。

調査結果|初心者向け動画で多かった6テーマ

テーマ 動画数 割合
馬券の種類・買い方 5本 25%
競馬の基本・競馬場・コース 4本 20%
血統 3本 15%
調教・追い切り 3本 15%
パドック 3本 15%
競馬新聞・出馬表 2本 10%

最も多かったのは「馬券の種類・買い方」でしたが、20本中5本にとどまります。

残り15本は、競馬場、血統、調教、パドック、新聞・出馬表などに分散していました。

つまり競馬初心者向けYouTubeは、単に「馬券をどう買うか」を説明する場所ではなく、競馬そのものをどう見ればよいかを段階的に教えるコンテンツになっています。

最多は「馬券の種類・買い方」5本

最も多かったのは、単勝、複勝、ワイド、馬連、3連複などの馬券種や、実際の購入方法を教える動画です。

たとえばJRA公式は、「<ビギナーズセミナー>馬券の購入篇」を公開しています。

「初めて馬券を買う人」を対象に、馬券にはさまざまな購入方法があることをアニメで解説しています。

また、「競馬初心者必見!馬券の買い方と種類をわかりやすく解説」では、単勝、複勝、ワイド、馬連、馬単、3連複、3連単の違いを初心者向けに整理しています。

ほかにも、実際にウインズへ行って初めて馬券を購入する動画や、フォーメーション・流し・点数計算まで説明する動画がありました。

初心者向けではまず、

  • 何を当てればよいのか
  • 馬券にはどんな種類があるのか
  • どこでどう買うのか
  • いくらから買えるのか

といった「競馬へ参加するための入口」が重視されていることが分かります。

「競馬とは何か」「競馬場はどう楽しむ?」も4本

次に多かったのが、競馬そのものや競馬場・コースについて教える動画です。

おるそなー「競馬、何からはじめれば良いですか?競馬場はどこにあるの?」では、競馬とは何か、JRAと地方競馬、全国の競馬場、馬券、パドックなどを一から学んでいます。

さらに「競馬場のコースを学ぶ」のように、次の段階としてコースについて学ぶ動画もあります。

けいばのテイオー!!では、東京競馬場を初心者向けに案内するVlogを公開。入口からパドック、観戦場所、グルメ、芝生エリアまで紹介しています。

競馬初心者向け動画というと予想講座を想像しがちですが、実際には「まず競馬場へ行って楽しむ」ことから教えるコンテンツも一定数ありました。

血統を教える動画は3本

血統は少し難しそうなテーマですが、初心者向け動画でも3本確認できました。

おるそなー「血統って何?教えてください!」では、父・母・母父とは何か、血統から距離適性やスタミナなどを見る考え方を一から学んでいます。

「世界一かんたんな血統講座・種牡馬系統編」では、サンデーサイレンス系、ノーザンダンサー系、ミスタープロスペクター系などを大まかに分類しています。

もう一つ特徴的だったのが、実在する競走馬を題材に血統や戦歴を学ぶ形式です。

血統解説では、用語を辞書のように説明するだけではなく、「この血統ならどんな条件が得意なのか」まで結びつける動画が目立ちます。

調教・追い切りも3本|予想への第一歩

調教・追い切りも3本ありました。

貧乏厩舎のウマ息子「競馬初心者でも簡単に覚えられる調教、追い切りの見方」では、「そもそも調教とは何か」「追い切りで何を気にすればよいのか」を初心者向けに説明しています。

また、「今日から出来る基本的な調教の見方」では、調教コースや各調教法の意味から説明しています。

井内利彰さんの競馬講座でも、予想を構成する一要素として調教が取り上げられています。

つまり初心者向けYouTubeでは、馬券の種類を覚えた後のステップとして、「馬をどう評価するか」へ進む動画が用意されています。

パドックの見方も3本

パドックも初心者向け動画でよく扱われるテーマでした。

競馬予想屋ゆうきさんのパドック解説では、馬体で見るポイントと、それ以外に注目するポイントを分けて説明しています。

「ヨルノヲケイバE~はじめての夜さ恋ナイター~」のパドック編のように、初心者講座の一部としてパドックを扱う動画もあります。

さらに、競馬新聞「競馬エイト」のトラックマンを講師にしたパドック講座も確認できました。

パドック動画の特徴は、数字だけではなく、実際に馬を見て予想する方法を教えていることです。

競馬新聞・出馬表は2本|情報の読み方を教える

競馬新聞・出馬表を中心テーマにしたものは2本でした。

けいばのテイオー!!「競馬新聞の読み方・前編」では、馬柱の見方、過去レース情報、◎○▲△といった予想印などを初心者向けに解説しています。

「出馬表 見逃してはいけないデータとは?」では、出馬表や専門紙から予想に使える情報を拾う方法が扱われています。

ここまで来ると、初心者向けとはいっても「競馬とは何か」という段階からは一歩進んでいます。

馬券を買う → 出馬表を読む → 自分で予想するという次の段階へ進むための動画といえます。

意外と「オッズだけ」を教える動画は少なかった

今回の調査では、馬券や競馬新聞の説明の中でオッズに触れる動画はあるものの、オッズそのものだけを主テーマにした初心者動画は20本の中では主要カテゴリになりませんでした。

これは少し意外な結果です。

競馬で馬券を買うにはオッズの理解が必要ですが、YouTubeでは、

  • 馬券の種類と一緒に説明する
  • 出馬表や新聞の読み方の中で説明する
  • 実際の馬券購入時に説明する

という形で、別テーマの一部として登場するケースが多いと考えられます。

つまり初心者向け動画は、教科書のように「第1章オッズ、第2章馬券」と完全に分離されているわけではありません。

20本を調査して分かったこと① 最初の入口は「馬券」だけではない

20本中、馬券の種類・買い方は5本でした。

最多ではありますが、割合は25%です。

つまり残り75%は、競馬場、パドック、血統、調教、新聞などでした。

初心者に競馬を教えるとき、「最初に全部の馬券種を覚えなければならない」というわけではなく、まず競馬場に行ったり、馬を見たりするところから入る方法もあることがYouTubeの動画構成から分かります。

20本を調査して分かったこと② 「楽しむ」から「予想する」へ段階がある

今回の動画を並べてみると、大まかに3段階へ整理できます。

段階 主な内容
STEP1 競馬を知る 競馬とは、競馬場、コース、馬券の基本
STEP2 情報を読む 新聞、出馬表、パドック
STEP3 予想を深める 血統、調教・追い切り

最初から血統や追い切りをすべて理解する必要はありません。

YouTube上でも、「競馬を知る→情報を見る→自分なりに予想する」という順に学べるコンテンツが形成されています。

初心者なら何から見る?20本の調査結果から考える順番

今回の調査結果をもとにすると、完全な初心者なら次の順で見ると理解しやすそうです。

  1. 競馬とは何か・競馬場について知る
  2. 単勝・複勝など基本的な馬券を知る
  3. 競馬新聞・出馬表の見方を覚える
  4. パドックで実際の馬を見る
  5. 血統や調教など予想材料を一つずつ覚える

これは「この順番でなければ競馬を始められない」という意味ではありません。

むしろ、最初は興味を持ったところから見て、分からない用語が出てきたら別の入門動画を見る、という使い方がYouTubeには向いています。

初心者向けYouTubeだけですべて学べる?

YouTubeは、競馬の雰囲気や考え方を映像で理解できる点が大きなメリットです。

特にパドック、競馬場、調教などは、文章だけよりも映像の方がイメージしやすいテーマです。

一方、馬券の正式なルールや購入方法などについては、YouTuberの説明だけでなくJRAなどの公式情報も確認した方が確実です。

JRA公式も初心者向け動画を公開しており、馬券購入について基本から確認できます。

そのため、公式でルールを確認し、YouTubeで実際の見方・楽しみ方を学ぶという組み合わせが使いやすいでしょう。

今回の調査の注意点

今回の20本は、YouTube上に存在する初心者向け競馬動画すべてを無作為抽出したものではありません。

2026年9月10日時点で実在を確認でき、「競馬初心者」「初心者向け」「競馬入門」などを掲げる動画や、基礎を解説する動画から、テーマに偏りが出すぎないよう20本を選んでいます。

したがって「YouTube上の初心者動画の25%が必ず馬券動画」という意味ではありません。

今回調査した20本では5本だったという結果です。

まとめ|初心者向けYouTubeは馬券から血統・調教まで幅広い

競馬初心者向けYouTube20本を調査した結果、中心テーマは次のようになりました。

  • 馬券の種類・買い方:5本(25%)
  • 競馬の基本・競馬場・コース:4本(20%)
  • 血統:3本(15%)
  • 調教・追い切り:3本(15%)
  • パドック:3本(15%)
  • 競馬新聞・出馬表:2本(10%)

最も多いのは馬券ですが、それだけで全体の4分の1です。

初心者向け競馬YouTubeには、競馬場の楽しみ方から新聞、パドック、血統、調教まで、予想を深めていくための動画が幅広くあります。

競馬のすべてを一度に覚えるのではなく、競馬を知る→馬券を知る→情報を見る→予想材料を増やす。

実際の初心者向け動画を横断してみると、そんな学び方が見えてきました。

主な確認資料

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